シンポジウムを開催します(11/30~12/1)
2013.09.27
11月30日(土)・12月1日(日)に、シンポジウム「日本近世の領国地域社会―熊本藩政改革を焦点に―」を開催します。「熊本藩政改革と地域社会」について、全国の研究者を集め様々な視点から検討します。申込不要で、どなたでもご参加いただけます。皆様のご来場、心よりお待ちしております。
- 期日:2013年11月30日(土)・12月1日(日)
- 会場:熊本大学文法学部棟 2F A1大教室
※全日程参加費無料、申込不要、一般来聴歓迎
- 趣旨:日本の近世社会の特質は、熊本藩領のような領国地域を典型として把握することができる。熊本藩政改革には近世の政治思想と統治経験が集約され、市場経済との新たな関係をも踏まえながら、近代行政・近代地方政治の起点が形づくられたとみられる。熊本藩の領国支配は同時代にも高く評価され、永青文庫に多くの史料を伝えている。その研究の最前線からの報告をもとに、近世社会全体の特質把握を試みる。
<プログラム>
11月30日(土)13:00~17:00
問題提起「熊本藩政改革と地域社会」(稲葉 継陽)
第Ⅰ部 藩政改革の実像
熊本藩宝暦改革の歴史的位相―近代文書行政への転回点としての宝暦改革 吉村 豊雄(熊本大学)
近世期市場経済の中の熊本藩―宝暦改革期を中心に― 高槻 泰郎(神戸大学)
細川重賢明君録からみえる熊本藩政改革 小関 悠一郎(千葉大学)
12月1日(日) 9:30~16:30
第Ⅱ部 藩政改革の歴史的位置
17世紀における藩政の成立と特質―藩政改革の歴史的前提― 稲葉 継陽(熊本大学)
近世後期における手永会所と地域社会 今村 直樹(静岡大学)
幕末政治の展開と肥後藩 白石 烈(宮内庁書陵部)
地域社会論と「領国地域社会」 藪田 貫(関西大学)
第Ⅲ部 パネルディスカッション
14:30~16:30 司会進行 三澤 純(熊本大学)
主催:熊本大学文学部附属永青文庫研究センター
共催:熊本史学会、熊本大学 拠点形成研究「永青文庫資料等の世界的資源化に基づく日本型社会研究」