3/2・3永青文庫研究センター主催シンポジウム「熊本藩からみた日本近世-比較藩研究の提起」のご案内
3月2日(土)・3日(日)にシンポジウム「熊本藩からみた日本近世―比較藩研究の提起」を開催します。全国の研究者を集め、熊本藩と他藩を比較検討し、日本近世史研究の新たな展開を目指します。申込不要で、どなたでもご参加いただけます。皆様のご来場、心よりお待ちしております。
〇趣旨
日本近世史研究では、「藩」をめぐる研究が全国的に大きな盛行をみせている。しかし、現在の研究状況では、個別具体的な「藩」研究の成果が、他の地域あるいは他の時代との比較のもといかなる普遍性をもち、いかなる特性を帯びたものなのか、研究者間でも十分な共通認識が得られているとは言い難い。本シンポジウムでは、こうした研究状況の打破をめざし、熊本藩研究からみた日本近世史像を、時代(17~19世紀)や分野(藩政史・経済史・地域社会史・幕末政治史)ごとに描き出す。
〇日時 2019年3月2日(土)・3日(日)
〇会場 熊本大学(黒髪北地区) 全学教養棟C301教室
アクセスマップ:https://www.kumamoto-u.ac.jp/campusjouhou
〇プログラム
3月2日(土)13:00~17:00
問題提起「熊本藩からみた日本近世―比較藩研究の提起」(今村直樹)
第Ⅰ部 研究報告
初期細川家中の構成と変容―知行制・上方米市場・請免制― 稲葉継陽(熊本大学)
大坂金融商人の成長と領国経済―熊本藩を事例に― 高槻泰郎(神戸大学)
近世中後期における藩政理念の展開と変容―「富国強兵」論・「民利」の思想を中心に― 小関悠一郎(千葉大学)
3月3日(日)10:00~17:00
近世中後期藩領国の地方行政と荒廃農村対策―熊本藩と尾張藩を中心に― 今村直樹(熊本大学)
幕末期熊本藩の相州警衛と村々取締役 神谷大介(東海大学)
肥後藩における京都留守居 白石烈(宮内庁書陵部)
第Ⅱ部 パネルディスカッション
コメント:金森正也(秋田県公文書館)、木越隆三(石川県金沢城調査研究所)、高木不二(大妻女子大学)、安高啓明(熊本大学)
司会進行:三澤純(熊本大学)
〇主催 熊本大学永青文庫研究センター
〇共催 熊本史学会
〇参加費 無料
〇お問い合わせ先 今村直樹(熊本大学):ikoan@kumamoto-u.ac.jp