『永青文庫研究』創刊号の発行について

『永青文庫研究』創刊号の発行について

 2017年度、永青文庫研究センターは学内共同教育研究施設として新しく出発しました。それと併せて、初の研究紀要である『永青文庫研究』創刊号を2018年3月31日に発行いたしました。

『永青文庫研究』は、永青文庫資料をはじめとする熊本藩関係資料を対象とした最新の研究成果をまとめたものです。創刊号には、廃藩置県後における細川家歴代当主所用の甲冑の行方を明らかにした今村直樹専任教員の論文、知られざる小倉藩細川家の葡萄酒造りの史実に光を当てた後藤典子特別研究員の研究ノートが収録されています。また、学外からも、巨額の上納金をめぐる寛政改革期の細川家と江戸幕府との緊張感に満ちた交渉過程を紹介した高槻泰郎氏(神戸大学)や、明治十年代の御用絵師杉谷雪樵による名所絵の歴史的性格を検討した水野裕史氏(筑波大学)の史料紹介、熊本城の被災修復をめぐる後藤研究員の新著の意義を論じた北垣聰一郎氏(金沢城調査研究所)の書評を掲載することができました。

 すでに関連研究機関、および各自治体には発送しておりますが、研究成果を広く社会へと還元するという観点から、本紀要をご希望の方には寄贈申込みを受付いたします。

 ご希望の方は、必要事項をご記入の上、はがきにてお申込みをお願い致します。

 ※メール・電話などでのお申込みは受付いたしません。

 宛先:〒860-8555 熊本県熊本市中央区黒髪2丁目40-1

    熊本大学永青文庫研究センター

 《はがき記載事項》

  ・希望の紀要・年報の号数(紀要創刊号、年報7号など)

  ・送付先住所、氏名

 なお、数に限りがございます。申し訳ございませんが、先着順とさせていただきますのでご了承ください。

 ※本号の寄贈申込受付は終了いたしました。

 

 ◇『永青文庫研究』創刊号目次◇
 

 創刊の辞(稲葉継陽)

 論文

  廃藩置県後の細川家当主所用甲冑と旧家臣(今村直樹)

 研究ノート

  小倉藩細川家の葡萄酒造りとその背景(後藤典子)

 史料紹介

  金納御手伝普請をめぐる熊本藩の対幕府交渉(高槻泰郎)

  杉谷雪樵筆「天草絵図」(水野裕史)

 書評

  後藤典子著『熊本城の被災修復と細川忠利』(北垣聰一郎)

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