紀要『永青文庫研究』第3号発行のお知らせ

『永青文庫研究』第3号の発行について

 『永青文庫研究』第3号を2020年3月に発行いたしました。
 第3号となる本号は、論文1本、史料紹介2本、書評1本という構成です。論文では、細川忠利による肥後入国直後から島原・天草一揆までのキリシタン穿鑿の展開が、永青文庫細川家文書を中心とする分析から詳細に跡付けられています。今村史料紹介では、本センターが購入した旧熊本藩士の家文書(幸家文書)に含まれていた廃藩置県関係の意見書について、その研究史的意義と合わせて紹介しています。安高・川端史料紹介では、近世後期熊本藩の刑事法制部局(刑法方)とその下の穿鑿所との間で交わされた引取書類等が紹介され、吟味機関としての穿鑿所の機能が浮き彫りにされています。また、学外の羽賀祥二氏からは、第Ⅱ期永青文庫叢書の第1巻目となる『熊本藩役職編』について、その史料的意義と今後の研究課題を論じた書評をお寄せいただきました。

 

 すでに関連研究機関、および各自治体には発送しておりますが、研究成果を広く社会へと還元するという観点から、本紀要をご希望の方には寄贈申込みを受付いたします。ご希望の方は、必要事項をご記入の上、はがきにてお申込みをお願い致します。

 メール・電話などでのお申込みは受付いたしません。

 宛先:〒860-8555 熊本県熊本市中央区黒髪2丁目40-1
    熊本大学永青文庫研究センター

 《はがき記載事項》
  ・希望の紀要・年報の号数(紀要第2号、年報7号など)
  ・送付先住所、氏名

 なお、数に限りがございます。申し訳ございませんが、先着順となりますのでご了承ください。

◇『永青文庫研究』第3号目次◇

論 文
島原・天草一揆以前における肥後細川家のキリスト教政策(下)・・・後藤典子

史料紹介
廃藩置県に対する旧熊本藩士の意見書-幸凖蔵「死罪論」について-・・・今村直樹
『御穿鑿所引取書達控(抄録)』(二)・・・安高啓明、川端駆

書 評
熊本大学永青文庫研究センター編『永青文庫叢書 細川家文書 熊本藩役職編』・・・羽賀祥二

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