今村直樹著「近世の地域行財政と明治維新」が刊行されました
2020.08.07
当センターの今村直樹准教授による論文集『近世の地域行財政と明治維新』が、7月30日に吉川弘文館より刊行されました。
本書は、藩政史料(永青文庫細川家文書)や惣庄屋史料(古閑家文書)、県政史料(熊本県公文類纂)などの厖大な史料の分析に基づき、近世熊本藩の手永・惣庄屋制の行財政機能を検討し、明治維新後の地方制度やその運営に及ぼした影響を解明したものです。明治維新という巨大な変革過程を、地域社会史の視点から捉えなおしています。皆様ぜひご覧ください。
<内容説明>
江戸幕府や諸藩は、村々から構成される地域社会を治めるために、村政を司る名主や庄屋の上位に、大庄屋と呼ばれる役人を置いた。その一つである熊本藩の手永・惣庄屋制による行財政機能を詳細に検討。近世の領主制と地域社会の展開を総合的に跡づけながら、明治維新という巨大な社会変革後の近代地方制度やその運営に及ぼした影響を解き明かす。
詳細は吉川弘文館ホームページをご覧ください。