『永青文庫研究第8号』の発刊について
2025.04.07
『永青文庫第8号』を発刊いたしました。
本号は、論文2本、書評1本で構成されております。
後藤論文は、慶安4年(1651)の熊本藩による鹿児島藩への「密偵」派遣を出発点として、1640年代の対外的緊張状況下における江戸幕府・熊本藩・鹿児島藩の関係を検討しています。2023年5月に公表された松井家文書からの密偵報告書の発見が、大きな話題を呼びました。
今村論文は、熊本藩刑法方の記録帳簿群「口書」から発見された民衆運動(茸小屋打ちこわし)をもとに、19世紀前半の公権力が推進した椎茸生産と周辺の村・百姓との関係を検討したものです。当センターでは、2023年度から細川家文書「口書」の詳細調査・共同研究を進めており、本論文はその成果の一部です。
また、2024年3月、細川家文書・松井家文書などの分析に基づき、「近世領国社会」の形成過程とその特質を論じた稲葉センター長の研究論文集が刊行され、学外の小西匠氏からその成果と課題を示した書評を寄稿いただきました。
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研究成果を広く社会へと還元するという観点から、本紀要をご希望の方には寄贈申込みを受付いたします。ご希望の方は、必要事項をご記入の上、はがきにてお申込み下さい。
なお、最新の年報16号については、「刊行物」のページより全頁ご覧いただけます。
先着順とし、無くなり次第受付を終了いたします。発送は5月1日以降となります。ご了承ください。
※メール・電話などでのお申込みは受付けいたしません。
宛 先:〒860-8555 熊本県熊本市中央区黒髪2丁目40-1
熊本大学永青文庫研究センター
はがき記載事項:
・『永青文庫研究』8号希望の旨
・送付先の郵便番号、住所、氏名