スタッフ - 稲葉 継陽 教授

専門分野・研究分野

日本中世史・近世史(荘園制研究、村落研究、地域社会論、領国支配=初期藩政研究、細川家文書の研究)


研究内容

中世の荘園体制の中から近世的な地域社会が自立し、それに基づいた領国支配が成立する過程を追究している。フィールドは九州・近畿・関東にまで及ぶ。地域の百姓の側から15~17世紀の社会と権力のあり方を把握しようとする方法を、今後も堅持していく。

また、永青文庫研究センターを担当し、熊本藩主細川家に伝来した織田信長文書、近世初期藩政史料などについても研究を深めている。

研究の成果は論文のほか、博物館での展覧会や講演、さらに新聞への連載等としても発信している。

授業では、日本史概説のほか、中世史料演習を担当し、特殊講義では最新の研究成果を取り入れるよう努めている。


主要な業績等

著書
  • 戦国時代の荘園制と村落(校倉書房、1998年)
  • 日本近世社会形成史論―戦国時代論の射程―(校倉書房、2009年)
  • 日本の中世12 村の戦争と平和(中央公論新社、2002年、共著)
  • 熊本藩の地域社会と行政(思文閣出版、2009年、共編著)
  • 細川忠利 ポスト戦国世代の国づくり(吉川弘文館、2018年) ほか多数
論文
  • 中世の社会体制と国家(『日本史研究』600、2012年) ほか多数

社会的貢献・活動等

人吉城跡調査検討委員,佐敷城跡調査検討委員(芦北町),宇土城跡調査検討委員,菊之城史跡調査検討委員(菊池市),棚底城跡整備検討委員(天草市),高森町史編纂委員,公益財団法人肥後の水とみどりの愛護基金理事,永青文庫常設展示振興基金運営委員(熊本県教育庁文化課),熊本県文化財保護審議委員,熊本県文化振興審議会委員,大分先哲叢書編纂委員,放送大学熊本学習センター客員教授


主要な所属学会

歴史学研究会 日本史研究会

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