19世紀の熊本藩で寄附や奉仕など領内住民の社会活動を評価、褒賞した藩政記録「町在」を解析し、目録を刊行。
寛政11年(1799年)から明治3年(1870年)にかけて武士を除いた藩内住民が行った寄附や献金、奉仕活動の詳細とそれに対する褒賞の内容等が105冊の帳簿に記載され、総数は2万4百件に上る。 住民の公共的な行為や寄附が広範囲に及び、藩行政の実質を担っていたことを示す貴重な資料である。