『永青文庫研究』第4号の発行について

『永青文庫研究』第4号を2021年3月に発行いたしました。
 さて本号は、論文1本、史料紹介2本、書評1本という構成になりました。稲葉論文では、近世的行政=藩政の形成過程が、戦国期から近世初期にかけた給人地支配をめぐる矛盾と対応に注目して論じられています。後藤史料紹介では、本センターが購入した古文書を中心に、近世初期の御天守奉行と武具奉行の職務実態が紹介されています。今村・竹山史料紹介では、細川家文書「在中」をもとに、近世後期熊本藩の金納郷士制度(在御家人制度)をめぐる藩政内部の議論が紹介されています。また、神田千里氏からは、永青文庫叢書『天草・島原一揆編』について、専門研究におけるその学術的意義を論じた書評をお寄せいただきました。

 

 すでに関連研究機関、および各自治体には発送しておりますが、研究成果を広く社会へと還元するという観点から、本紀要をご希望の方には寄贈申込みを受付いたします。ご希望の方は、必要事項をご記入の上、はがきにてお申込みください。在庫がなくなり次第、受付を終了させていただきます。

 ※メール・電話などでのお申込みは受付いたしません。

 宛先:〒860-8555 熊本県熊本市中央区黒髪2丁目40-1
    熊本大学永青文庫研究センター

 《はがき記載事項》
  ・希望の紀要・年報の号数(紀要第2号、年報7号など)
  ・送付先住所、氏名

◇『永青文庫研究』第4号目次◇

論 文
近世初期における給人地支配の危機と統制・・・稲葉継陽

史料紹介
近世初期細川家の御天守奉行と武具奉行・・・後藤典子
近世後期の在御家人制度と熊本藩政―細川家文書「在中 下」(抄出)について―・・・村直樹・竹山瞬太

書 評
熊本大学永青文庫研究センター編『永青文庫叢書 細川家文書 島原・天草一揆編』・・・神田千里

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